構造・地震工学研究室 本文へジャンプ
研究について


構造・地震工学研究室では,以下のような研究を行っています.
関連論文については,スタッフのページをご覧下さい.

構造物の補修・補強
構造物も人間と同様に年を取ります.古くなったり,損傷を受けたりすれば,対策をとることが必要です.そこで,連続繊維複合材料に注目し,既存構造物の新しい補修・補強技術の開発や高性能の新規構造物の開発を行っています.また,最近では玄武岩を原料に作られたバサルト繊維複合材料による補修・補強の検証を行っています.


構造物のモニタリング
近年,既存インフラ施設の老朽化や都市防災に関する認識の高まりに伴い,光ファイバを用いたスマートなセンシング技術を活用した大規模構造物の構造ヘルスモニタリングに対する関心が高まっています.光ファイバセンサを利用して構造物を常時監視することにより,発生する異常の早期発見を目的とし,構造物の状態を把握することで適切な対策をすばやくとることを目的としています.


長周期地震動
2003年十勝沖地震(M8.0)では苫小牧の大型石油タンク(固有周期7〜8秒)にスロッシングによる大きい被害が生じ,大地震における盆地での長周期構造物の耐震性への関心が高まっています.そこで,研究室では簡易手法による長周期地震動特性の予測法や大型貯槽の耐震設計に関する研究を行っています.


計算力学・応用力学
計算力学は,計算機シミュレーションにより力学現象を探求する学問であり,実験力学・理論力学に次ぐ第3の力学として研究されている分野です.応用力学は,力学の基本法則をもとに,共通の記述言語である数学を用いて,対象の系の挙動を解析し,予測する学問です.従来の実験や理論と組み合わせることにより,これまで困難とされていた諸問題の解決が期待されています.また,数値解析を基本的なツールとするので,経済性や効率性に優れています.